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TSM渋谷ブログ

2023年2月27日

明石もも氏のミュージカル制作プロジェクトに参加

お疲れ様です。ヴォーカル副担任の田原です。

 

 

先日、ミュージカルの制作プロジェクトにTSM渋谷が参加させていただきました。

 

 

NY大学を卒業された脚本・作詞家の明石ももさんからのお話で、学生と卒業生を対象にオーディションにてアンサンブルを募り、抜擢されたメンバーで臨みました。

メインアクトの方々はプロの現場でご活躍なさっておられるベテラン、

音楽監督は明石さんの在学時代の仲間ベンさん、

更に演出家は全米演出家振付家組合準会員 / 全豪アート&エンターテイメント組合員の渋谷真紀子さん。

このような機会に学校とのコラボレーションをしてくださり、学生と卒業生にもチャンスをくださった上、僕自身もスパイさせてもらい心から感激でした。

 

話したいことは山ほどありますが、先ずはその制作ミュージカル現場の課程の美しさです。

その場所にはプロフェッショナルが集まり、先ずはやってみて、そして実際に歌う人、演じる人、聴く人が感じた事をどんどんクラッシュさせます。

それを不快に思う人はもちろんおらず、

脚本を書いたご本人でさえ『答えを私がもっているわけではない』と言うのです。

書いたご本人が、作品を自身の所有物にするのではなく、更

に良くするために一度手放して客体化して議論していました。

 

よく【ダメ出し】という言葉を耳にしますが、

【デバッグ】という言葉もIT用語ですが、教育学でも使われていて、バグを取るという概念です。

どちらかというと後者に近いと感じました。

 

″ダメ出し“をされて【自分を否定された】と捉えるケースによく遭遇しますが、それはきっと言葉の違いにより解釈が少し違っているのかもしれないと、今回の現場で再認識しました。

言葉を変えると共に、環境も変えなければ良い教育は実現できない、そのように強く感じて現在の自身の伸び代を思い知らされた次第。

 

今後、世に出ていく可能性があるミュージカルですから内容はあらすじ程度にしておきますが、

NYの貿易センタービルをデザインした【ミノル・ヤマサキ】の生涯をモチーフとした作品です。

日系アメリカ人として生まれ、アメリカ人だけれども見た目がアジア系、だから差別もあり、彼の可能性も中々信じてもらえず、ビルが出来上がってからも彼の功績を知る人も多くはないのです。

しかし、明石さんのようなそんなミノルさんのストーリーをミュージカルとして制作する人がいる、それってすごいことだと僕は感じて、感激しました。

地位や名誉、名声や富では無く、夢や野心こそが人の心を揺さぶり希望を与え、奇跡を起こしていくのだと確信しました。

僕もそのように生き、この作品に出演した教え子、関わる人々と共にそのような生き方を体現していきたいです。

この【MINORU: Scrape the Sky】が益々進化と変容を遂げ、世界へ飛び出す日を期待します!!

 

 

 

 

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